ROLEX Info of the Week
今ロレ
今週のロレックス情報



2025年ロレックス事情まとめ

2025年のロレックスはどの様な出来事があっただろうか。話題の時計、流通事情、業界情報などあらゆる視点から印象的だった出来事をウォッチファン編集部独自調べにて振り返っていく。


レオナルド・ディカプリオ ロレックスのテスティモニーに就任

「ロミオとジュリエット」「タイタニック」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などパワフルな演技でスクリーン史に素晴らしい功績を残してきた俳優、レオナルド・ディカプリオ氏が2025年、ロレックスのテスティモニーとして公式アンバサダーに就任した。演技以外でも、同氏は環境保護活動に熱心に取り組んでおり、弱冠24歳にして環境財団を立ち上げている。ロレックスのパーペチュアル・プラネット・イニシアチブとも親和性の高い人物であることが窺える。


トランプ関税発表

2025年4月、第二次政権に返り咲いた米大統領ドナルド・トランプにより、米国へのすべての輸入品に一律10%の関税を設定し、世界の貿易相手国からの商品に更なる追加関税(相互関税)課すと発表。この発表はスイスの腕時計業界に激震を走らせ、ロレックスも多分に漏れず打撃を被る事態となった。


2025年 ウォッチズ&ワンダーズにて

4月のウォッチズ&ワンダーズにて、完全新作のランドドゥエラーが発表。外観は1970年代のオイスタークォーツに酷似しており、オイスタークォーツシリーズから着想を得たと公式でも明らかになった事で話題に。また、金無垢モデルにも多くのスポットが当てられており、ターコイズブルーのRef.126518LN、グリーンセラミックダイヤルのGMTマスターII Ref.126729VTNRが発表されたことで、金無垢モデル人気を意識したブランディングが垣間見える新作発表であった。




ロレックスUSAが定価改定を発表

5月ロレックスUSAが3%の定価改定を発表した。予定されている関税措置への影響を加味したものと推測される。2024年に正規代理店の最大手「ブヘラ」を買収したロレックスにとっては、大きな足枷に成りうる出来事であった。


トランプ関税発動

8月、スイス時計業界へトランプ大統領が39%の相互関税を発動。当初予想された31%を上回る39%を課され、一次流通、二次流通市場ともに瞬間的な冷え込みに見舞われる事となった。


ロレックスのCEOが動き出す

相互関税措置を受け、2025年9月から10月にわたりロレックスCEO、ジャン・フレデリック・デュフール氏が渡米し、トランプ大統領に謁見した。ホワイトハウス訪問時には、共にリシュモン会長のヨハン・ルパート氏やブライトリングを傘下に収めるプライベート・エクイティ企業パートナーズ・グループの代表者らを含む、スイスのビジネスリーダーグループが一同に集い、会合を行った。その後、関税は39%から15%まで緩和される事となり、不確実の波に襲われていたスイスの時計業界は安堵の声に溢れたという。




Ref.134300にラベンダー、キャンディピンクが追加

2025年秋、春に新作として発表されたオイスターパーペチュアル41 Ref.134300にブランクとなっていたダイヤルカラー、ラベンダーとキャンディピンクが追加。ファッション業界でも注目されているカラーバリエーションがメンズサイズにも出揃った形だ。


ロレックスがアクセサリー販売を開始

以前から噂となっていた、18Kゴールドで製造されたアクセサリーが公式WEBサイトにて正式に発表された。それぞれ王冠を模した「クラウンカフス」、スポーツモデルの短針「ハンドカフス」「フルーテッドカフス」とロレックスを象徴する3種の洗練されたデザインが静かに煌めく。


ロレックスが新作置き型デスククロックを発表

ロレックスがアクセサリーと同時に完全新作のデスククロックRef.909010LNを発表。80㎜サイズの本体はサブマリーナーデイトのケースをモチーフにしており、セラクロムベゼルやデイト機能、クロマライト夜光などロレックスならではの基本的な機能を有している。また、ロレックスでは初となるセキュラーカレンダーを搭載している事も話題を呼んだ。




まとめ

2025年はウォッチズ&ワンダーズで新作ランドドゥエラーや、ターコイズブルーダイヤルのデイトナが発表されるなど、ロレックスに刻まれた新たな正史が話題を呼んだ半面、トランプ関税が課されたことによる市場混乱が足枷となり、相場が冷えこむ局面もあった。その結果、日本国内の正規代理店に供給が流れるなどポジティブなニュースもあったようだ。年末が近づくにつれ、二次流通相場は回復傾向を見せ、近年の時計バブルを想起させる上昇幅も際立つ。その背景には、2026年始に噂される定価改定の影響が少なからず関与している事は間違いない。新しい試みで躍進を続けるロレックスとその市場。来年もウォッチファン編集部ではその動向を素早くキャッチし、皆さんへお届けしたい。





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